Truth&Lie 第一話
☆流星☆作
突然に、すべてが分からなくなってしまう
自分が誰なのか、何者なのか
どうしてこうなってしまったのか・・・
全てのことが・・・
でも
その中にも
幸せ、があった
少なくとも、このときまでは
私は神代琉依。ごく普通の十六歳・・・だった
ある日突然、名前以外のすべての記憶がなくなってしまった
そんな私が今どう暮らしているかというと
「琉依ー。晩御飯できたよー」
「はーい」
同じように記憶がなくなってしまった二人の人と暮らしている
「何してたの?」
この人は、島月守奈ちゃん。いつも落ち着いていて、カッコいいクールなタイプで私の一つ上のお姉さん。
「秘密です」
「何その意味深な態度!琉依!あんたとあたしの間には秘密はなしでしょ?!」
この人は、野坂蓮音ちゃん。どちらかといえば、守奈ちゃんとは反対でいつも面白い事を言って私を笑わせてくれる、面白くて親しみやすい守奈ちゃんと同じく私の一つ上のお姉さん
「うるさい」
私の両手を握っていた蓮音ちゃんの頭に、謎の物体が直撃してゴンっという物凄い音がした
蓮音ちゃんは私から手を離して自分の頭を押さえていた。い、痛そう・・・
「何すんよの?!守奈のバカ!」
涙目になりながら守奈ちゃんの方をむいて怒鳴っている蓮音ちゃん
「うるさいのよ、食事くらい静かに食べられないの?」
ご飯に手をつけながら蓮音ちゃんの顔も見ないで言い返している守奈ちゃん
「食事は楽しく食べたほうがおいしでしょ!?だから盛り上げようとしただけじゃない!」
「盛り上がるならあんた一人で盛り上がってなさいよ、琉依にまで迷惑かけないで」
この二人はこういう言い合いが多い
仲がいい証拠かな?
「迷惑?!琉依、あたしって迷惑?!」
違う意味で涙目になってまたも手を握ってきた蓮音ちゃん
「そんな事ありませんよ。蓮音ちゃんとお話しするの楽しいですから」
「っ・・・琉依!(泣)」
蓮音ちゃんはガバリとわたしに抱きついてきた
私も蓮音ちゃんの背中に腕を回して頭の方をポンポンした
「あ、蓮音ちゃん。ここ、瘤できちゃってますね。待っててください、今氷水作って来ますから」
「ありがと〜琉依!琉依は優しいね〜。どっかの誰かさんとは大違い!」
「・・・。琉依、早くこっちきてご飯食べな。どっかの誰かさんのために無駄な時間と労力を費やすことはないよ」
「ちょっと、どういうことよ!」
「誰もあんたのことだって言ってないでしょ?」
「他に誰がいるってのよ!」
「以外に自覚してるんじゃない」
「なんだと〜!!!」
二人の言い合いは面白い
ケンカをしているのに面白いなんていうのは変かもしれないけど・・・
「二人ともそろそろやめて、ご飯食べまよ。はい、蓮音ちゃん氷水」
「ありがとう!」
それからも楽しい食事の時間が過ぎていった
「お風呂、上がったよ」
「ほ〜い。守奈、次入っていい?」
「いいよ」
リビングでテレビを見ていた蓮音ちゃんはそう言うとそそくさとお風呂に入ってしまった
「じゃあ、守奈ちゃん。私、寝ちゃうね」
「ん?もう寝るの?」
「うん。なんだか今日は眠くて」
「わかった。おやすみ」
「おやすみなさい」
守奈ちゃんはリビングにあるソファに座って本を読んでいた守奈ちゃんに挨拶をして部屋に戻った
ベッドに横になると、いつも考えてしまう
不思議だなぁ、と・・・
三人とも記憶がなくて、それでもこうして笑って一緒に暮らしている
出会った日も、家が何処なのかも分からない私を拾ってくれたのは守奈ちゃん達だった
守奈ちゃんは私と違って何となく記憶があるらしい
この家も、守奈ちゃんの家らしい
・・・時々想う・・・
もしかしたら、私は記憶がなくなる前、守奈ちゃんや蓮音ちゃんと出会っていたのかもしれないと・・・
確信はないけど・・・
そんな事を考えていると、いつの間にか眠ってしまう
明日もまた、楽しい時間が待っている
そう期待を抱きながら・・・
自分が誰なのか、何者なのか
どうしてこうなってしまったのか・・・
全てのことが・・・
でも
その中にも
幸せ、があった
少なくとも、このときまでは
私は神代琉依。ごく普通の十六歳・・・だった
ある日突然、名前以外のすべての記憶がなくなってしまった
そんな私が今どう暮らしているかというと
「琉依ー。晩御飯できたよー」
「はーい」
同じように記憶がなくなってしまった二人の人と暮らしている
「何してたの?」
この人は、島月守奈ちゃん。いつも落ち着いていて、カッコいいクールなタイプで私の一つ上のお姉さん。
「秘密です」
「何その意味深な態度!琉依!あんたとあたしの間には秘密はなしでしょ?!」
この人は、野坂蓮音ちゃん。どちらかといえば、守奈ちゃんとは反対でいつも面白い事を言って私を笑わせてくれる、面白くて親しみやすい守奈ちゃんと同じく私の一つ上のお姉さん
「うるさい」
私の両手を握っていた蓮音ちゃんの頭に、謎の物体が直撃してゴンっという物凄い音がした
蓮音ちゃんは私から手を離して自分の頭を押さえていた。い、痛そう・・・
「何すんよの?!守奈のバカ!」
涙目になりながら守奈ちゃんの方をむいて怒鳴っている蓮音ちゃん
「うるさいのよ、食事くらい静かに食べられないの?」
ご飯に手をつけながら蓮音ちゃんの顔も見ないで言い返している守奈ちゃん
「食事は楽しく食べたほうがおいしでしょ!?だから盛り上げようとしただけじゃない!」
「盛り上がるならあんた一人で盛り上がってなさいよ、琉依にまで迷惑かけないで」
この二人はこういう言い合いが多い
仲がいい証拠かな?
「迷惑?!琉依、あたしって迷惑?!」
違う意味で涙目になってまたも手を握ってきた蓮音ちゃん
「そんな事ありませんよ。蓮音ちゃんとお話しするの楽しいですから」
「っ・・・琉依!(泣)」
蓮音ちゃんはガバリとわたしに抱きついてきた
私も蓮音ちゃんの背中に腕を回して頭の方をポンポンした
「あ、蓮音ちゃん。ここ、瘤できちゃってますね。待っててください、今氷水作って来ますから」
「ありがと〜琉依!琉依は優しいね〜。どっかの誰かさんとは大違い!」
「・・・。琉依、早くこっちきてご飯食べな。どっかの誰かさんのために無駄な時間と労力を費やすことはないよ」
「ちょっと、どういうことよ!」
「誰もあんたのことだって言ってないでしょ?」
「他に誰がいるってのよ!」
「以外に自覚してるんじゃない」
「なんだと〜!!!」
二人の言い合いは面白い
ケンカをしているのに面白いなんていうのは変かもしれないけど・・・
「二人ともそろそろやめて、ご飯食べまよ。はい、蓮音ちゃん氷水」
「ありがとう!」
それからも楽しい食事の時間が過ぎていった
「お風呂、上がったよ」
「ほ〜い。守奈、次入っていい?」
「いいよ」
リビングでテレビを見ていた蓮音ちゃんはそう言うとそそくさとお風呂に入ってしまった
「じゃあ、守奈ちゃん。私、寝ちゃうね」
「ん?もう寝るの?」
「うん。なんだか今日は眠くて」
「わかった。おやすみ」
「おやすみなさい」
守奈ちゃんはリビングにあるソファに座って本を読んでいた守奈ちゃんに挨拶をして部屋に戻った
ベッドに横になると、いつも考えてしまう
不思議だなぁ、と・・・
三人とも記憶がなくて、それでもこうして笑って一緒に暮らしている
出会った日も、家が何処なのかも分からない私を拾ってくれたのは守奈ちゃん達だった
守奈ちゃんは私と違って何となく記憶があるらしい
この家も、守奈ちゃんの家らしい
・・・時々想う・・・
もしかしたら、私は記憶がなくなる前、守奈ちゃんや蓮音ちゃんと出会っていたのかもしれないと・・・
確信はないけど・・・
そんな事を考えていると、いつの間にか眠ってしまう
明日もまた、楽しい時間が待っている
そう期待を抱きながら・・・