ノベルる

探偵冒険記[第1章]

みく作
[第1章]
ー 密室殺人事件(前編) ー


長い山道を越え、俊はある町にたどり着いた。
その町の名は、レイチェルという。
ここの第一印象は、”どこにでもありそうな町”だった。

この町に来て一番初めに俊に声をかけてくれたのは、ある少女。


「ねぇ、観光客?」


彼女はとても幼いと、見ただけでわかった。
おそろく、8歳ぐらいだろう。


「いえ、旅の者です。」


俊はすぐに訂正した。
すると、彼女は驚いたような表情を見せる。


「旅の方?珍しいね。私の名前は、エミリア。よろしくね。」
「架月 俊といいます。よろしくおねがいします。エミリアさん。」
「”エミリアさん”は嫌。”ちゃん”も嫌だからね。呼び捨てにして!」


彼女はエミリアというらしい。
髪は三つ編みを左右にしていた。
髪の色と目は何故かピンク色。
上の服は、薄いピンクで首元がひらひらだった。
白いスカートはとても短くて、サンダルにはきらきら光る物がついている。


「じゃあ、私がこの町を案内してあげる。」


頼んでもいないのに、エミリアは強引だった。
しっかりしてそうだなと、俊は思う。


「ありがとう。助かるよ。」


苦笑いを浮かべる俊。
エミリアは、かわいく微笑む。


「えっとね、こっちは...。」


っと、2時間ぐらい話を聞いた気がする。
エミリアは短く話していたが、俊には大雑把としか思えなかった。

そんな時だった。
後ろから声がしたのは...。


「エミリアー!!もぉ。探したんだからね。まだ、話終わってないでしょ!ちゃんと反省してるんでしょうね〜。」


水色のストレートな髪に、水色の瞳。
仁王立ちで、腕を組んでこっちを見ている。
細い眉毛がきりっとしていて、怒っているのがわかった。
カバンが風のせいなのか、揺れている。
茶色いスーツを着ていた。


「だって、この人が道案内してほしいって言うから...」


このエミリアの言葉に俊は驚いた。
え....僕は一度も...
てか、強引だから仕方なく...
っと心の中でつぶやいた。
勝手に無理やり案内させたみたいな口調で言われては困る。


「あの...どちら様?...まさか、エミリアを誘拐しようなんて考えてないでしょうね。近頃、この辺で誘拐事件が起きたからね〜。」
「いえ、そんなつもりはありません。僕は、こう言う者です。」


っと、俊は名刺を渡す。
名刺には、名前と探偵という言葉が書いてある。
それを見た水の髪をした彼女は、恥ずかしそうに頬赤らめた。


「ご...ごめんなさい。私はエミリアの姉のレイといいます。」


レイは仁王立ちと腕を組むのを止め、目をそらしながらそう言った。
自分のいったことが、恥ずかしかったのだろう。


「よかったら、私たちの家でお茶でも飲む?」
「では、お言葉に甘えさせて頂きます。」


レイが頭を動かすと、耳につけているピアスが揺れる。
小さな丸いきらきら光る石が2つ縦に並んでついていた。




















たどりついたのは、マンションだった。
普通のマンションで、部屋の中まで普通。
机には、ノート型パソコンとペンと何枚か紙が置いてある。
そのノート型パソコンをあまりに俊が見つめるものだから、エミリアは俊に話しかけた。


「それはたまにお姉ちゃんが使ってて、仕事の内容をまとめたりする時に便利なんだって。」


これとは、もちろんノート型パソコンのことだった。
台所に立つレイ。
お茶を入れてくれているようだ。
エミリアは、ソファーに座って足をばたつかせている。
対照的な二人にも驚いたが、それ以前に髪や目の色のほうが不思議に思っていた。


「あの...レイさんたちの髪や目は生まれつきですか?」


おそるおそる聞く俊に、当然のようにエミリアが答える。


「そうだよ。俊がいた国は、どんな人たちがいたの?」


エミリア可愛い笑顔を俊に向けてきた。
思わず、俊もつられて笑ってしまう。


「黒、茶色の目や髪をした人です。」


エミリアの目が点になっている。
レイはお茶をおぼんに入れて、持ってきてくれた。
そして、レイも椅子に座る。


「なら、驚くのも無理ないわ。」


目の前に置かれた暑そうなお茶。
そのお茶を飲みながら、レイはそう言った。
猫舌のエミリアは、水を足す。


「ねぇ、俊お兄ちゃんが住んでいた国について教えてよ!」
「はい。」


俊はエミリアにやさしく笑うと、ゆっくりと話始めた。
両親に黙って家出したこと。
探偵になった理由。


「そっかぁ。でも、一人って寂しくない?」


俊は苦笑いした。
それを見たレイは、心の奥底でつぶやく。
そこまでして探偵になったのには、もっと何かあったのではないか?
本当に親に見せつけたいだけなのか...。

だが、状況を把握しきれていないエミリアはニコニコ微笑んでいた。


「あ、そうだ。買い物の途中だった...。ねぇ、エミリア。買ってきてくれない?」
「はぁい。俊お兄ちゃんも一緒にくる?」


エミリアの大きな瞳が俊を映し出す。
誘っているというよりも、連れて行こうとしているように俊には思えた。


「はい。ご一緒させていただきます。」


二人は買い物をしに、部屋を後にした。




















疲れて眠ってしまったように、亡くなってしまった彼女。
さっきまで一緒に居たのに...。
楽しくいろんな話をしていたはずなのに...。
彼女はもう、目覚めることはない。
もう、話せないんだ。
彼女の名は、レイ。
俊たちが買い物をしている間に、すでに事件は起きていた。
ここは、レイたちの家。
普通のマンションである。
俊は買い物袋を思わず下へ落としてしまった。
俊の隣にはレイの妹のエミリアがいる。
エミリアは号泣していた。
次々と、エミリアの目から涙がポロポロとこぼれ、頬伝い地面に落ちる。


「お姉ちゃん!」


エミリアはレイさんの元へ駆け寄る。



「ねぇ、起きてよ!ねぇ...。」


エミリアはレイさんの背中をゆすった。
だが、返事はない。


「触らないで下さい。」


赤い目や髪をした女性がそう言った。
内へ髪がはねている。
刑事だろうか...。

俊たちはあまりにレイさんの死に驚きすぎて周りのことが見えていなかったらしい。
周りを見渡せば、たくさんの刑事や鑑識がいる。

彼女の机に置かれていたものは3つ。
ホットコーヒー、ノート型パソコン、食べかけのパン。
俊たちより先に監識菅がすでにいた。


「青酸カリがホットコーヒーからでました。」


黄色い髪や瞳の青い帽子と服の似合う監視官がそう言った。
色のせいか見た感じとは違い、落ち着いた口調である。


「鍵がかけられている部屋。窓も閉まっていたし...。ノート型パソコンには、遺書のようなものがあった。」


方までの短い髪が、内側にはねている女性がそう言った。
髪と瞳は赤い色をしている。
おそらく、刑事だろう。
その刑事さんが白い手袋をはめた後、パソコンを触りはじめた。
俊はそれを除く。

”私はもう、嫌です。何もかもが嫌なのです。自分が生きていることすら、残酷に思えてなりません。だから、私はこの世から去ります。”

自分がよほど嫌いな人なのでしょう。
ノート型パソコンを調べていると、お気に入りに登録してあるホームページが5件でてきた。
そのホームページは、自殺サイトだった。
彼女は、そのサイト内で書き込みをしていたらしい。
5件のサイトから、一人だけ同じ名前の人がいる。
きっとこの人だろう。
名は、犬【いぬ】だった。
そこでの書き込みはこうだ。
”生きていても仕方がない。もう、生きる価値もない。何故生きているんだろう。もう、嫌だ。こんな生活もう嫌だ。”


「これは、自殺ね。」


刑事は、自慢げにそう言った。
本当に、そうなのか?


「お姉ちゃんは....自殺なんてしないもん!」


泣きながら、エミリアは言った。
そうだ。なにかおかしい...。
遺書と掲示板の書き込みが少し違っていた。
何故、”だ”が”です”に変わっていた?
でも、これだけでは証拠にはならない。

俊はエミリアと目線をあわせるためにしゃがむ。
そして、エミリアの両肩を俊は両腕で強く掴んだ。
俊は、エミリアをじっとみて言う。


「僕がこの事件を必ず解いてみせるからから!」


俊は真っ直ぐな目でそう言った。
思わず女の刑事が笑い出す。
馬鹿にしたような笑い方だった。


「あはははは。何言っちゃってんの?わかんない?
  密室の中で亡くなっているのよ?ていうか、何様のつもり?私の言うことが信じられないってわけ?」


怒っているのか、笑っているのかよくわからない。
その女の刑事に俊が冷静に返す。


「僕はこう言う者です。」


っと、俊は名刺を渡した。
それを女の刑事がみたが、顔色一つ変えない。


「あ、そう。探偵が口だす事件じゃないわ。」


すると、俊は急にカバンからデジタルカメラを取り出して、写真を取り出した。
そして、たくさんとりながら自分の目で確認している。


「そんなことしても無駄よ。」
「カメラは真実を映し出すもの。僕はそう思いますよ?」


そして、今度は部屋から出て行ってしまった。
一言も言わずに...。


「尻尾巻いて逃げるなんて、あれでも本当に探偵なのかしら?」


笑いながら、女の刑事はそう言った。


「さぁな...。」


女の刑事の後ろから声がした。
男の人が一人、椅子に座っている。
髪や目の色は青かった。
めんどくさそうに、椅子の上であぶらをかいて座っている男性は、刑事さんだろう。
机に肘をついて、手にあごを置いている。


「ねぇ、あなたのお姉ちゃんについて聞かせてくれない?」


しゃがんでやさしく女の刑事さんはエミリアにそう言った。




















数分して、俊が部屋に戻ってきた。
机の上にあったコーヒーは、すでに無くなっている。
中身だけではなく、コップごと...。


「もう、用は済んだから。帰るわ。あなたたちも帰りなさい。」



俊はテーブルの上にあったノート型パソコンを開き、立ち上げた。
もちろん、諮問のつかないように白い手袋をしている。
女の刑事さんの言うことは無視だ。


「ちょっと...。何してるの?」


女の刑事が除いてきた。
何かを見て、俊は微笑む。
女の刑事が見る前に、それは消されてしまった。


「これは、自殺なんかじゃありません。密室殺人です!」


っと、俊は自信満々に言い切った。
ー 密室殺人事件(後編)ー


密室殺人だと言い切った俊に、見知らぬ男の刑事が言う。


「理由は?」
「って、あなた誰ですか?いつの間に...。」
「理由はあるのか、って言ってんだよ。」


切れ気味の男。
刑事なのかなぁ?


すると、俊はコーヒーを入れてきた。


「少しだけ飲んでください。」


嫌そうな表情をして、女の刑事は飲む。

俊は、パソコンに前にとっておいた写真を取り込んで、拡大させて見せた。
それは、コーヒーの入ったコップである。


「この写真を見てください。
  奇妙ですよね。発見されたのは1時間前。
  なのに、コップには少しも飲んだ後がついていません。
  まるで、誰かが後から入れたかのようですね。
  何故ホットコーヒーをこのコップで飲んだはずの後がないんですか?
  飲んだ後、普通は口をつけたあたりから一滴こぼれるはずです。
  この女性は口紅をしていますから、口紅もついているはずですしね。
  この刑事さんが飲んだものと比較すればわかります。」


急に俊の推理が始まった。
女の刑事は興味心身で俊に聞いてくる。


「遺書と、掲示板。あれはどういうことか説明してくれない?」
「あれは、犯人が自殺に見せかけたものです。
  このマンションの人から聞いたところ、レイさんはとても明るくてやさしい人だそうです。
  だから、うらむ人はいないし、『生きるのが嫌になった』の文章も変です。
  それに犬好きだった人が”犬”などと名前を付けて死にたいなど言うでしょうか?
  まぁ、掲示板は後に残しておきましょう。
  ところで、お気づきですか?あるはずのものがないことを...。」
「あるはずのものがない?」
「はい。鍵を普段持ち歩いているはずです。カバンに入れて...。
  なのにこの部屋にはありません。僕がこの部屋に来たときは、ありました。
  つまり、僕たちのいない間に、レイさんは自らこの部屋を出てどこかへ行ったということですよ。
  それともう一つ、おかしなことがありました。僕がエミリアちゃんと案内してもらっているときに、初めてレイさんに会いました。
  その時、誘拐犯と間違われてしまって...。名刺を見せたらころっと表情がわかったんです。あなたは何一つ、表情変えなかったのに。」


っと、女の刑事の方をみた。
そして、急に女の刑事は眉間にしわをよせる。


「私が犯人なんて、言うわないでしょうね!」


俊は何故か鼻で笑った。


「違いますよ。あなたではありません。おかしかったのは、レイさんの方です。」


皆はあっけにとられていた。
意味がわからなかったからである。
亡くなった本人がおかしい?
それはつまり?


「おかしいじゃないですか。
  誘拐犯かもしれないと疑った人を名刺だけで、部屋にまで上がらせた。
  それは、僕が探偵だったから。
  つまり、レイさんは僕に何かを依頼したかったのではないでしょうか?
  だから、僕をすぐに信頼した。例えば、『殺される可能性がから守ってほしい。』とかね。」


にやりと微笑む俊。
その表情が『何もかもお見通しですよ。』と、言わんばかりである。


「何を依頼したかったって言うの?犯人はいった誰なのよ!」


女の刑事は、偉そうな口調である。
俊のことが気に入らないからという理由もあるが、観察力と推理力があまりにすごかったからであろう。


「何を依頼ですか...。まぁ、その前に犯人のところへ行きましょうか。」


そう言って、エミリアに何かを小声で告げた。
すると、エミリアは大きくうなづいて、部屋を後にする。


「さぁ、行きますよ。」


っと、俊は自分のパソコンとカメラをカバンに入れて、後を追う。


「私たちも行きましょう。」


女の刑事が男の刑事に言う。
男の刑事はだるそうに答えた。


「へぇへぇ。わかりやした。」





















ようやくたどり着いたのは、レイの家からは少し離れたところにあるボロい一軒の家。
俊はチャイムを鳴らす。
すると、ゆっくりと扉が開いた。
”キー”


「どちら様ですか?」


切らずに長いまま目にかかる前髪。
安そうなTシャツが、かなり汚れている。
後ろ髪は下のほうで一つぐくりをしていて、だがそこまで長いわけではない。
髪と目は灰色である。これもきっと生まれつきだろう。
声はとても小さく、低い声だった。


「シノブさんですね?僕は、探偵です。後ろにいるのは、刑事さんですよ。ちょっと中に入れさせていただけませんか?」


男性はシノブという名前である。
俊は自分たちの正体を明かしてから、頼んでみた。
もちろん、名刺を渡して。


「あ、はい。」


俊は扉を思いっきり開いて、中へ入る。
部屋の中は、ごみが散乱していた。
台所の流し場には、お皿やコップが溢れている。
テーブル近くには紙がバラバラに落ちていた。


「あの〜何かようですか?」


この家の持ち主、シノブがムカムカしながら言う。


「ここには、パソコンがありますか?」
「はい。これですが...」


っと、シノブは別にあった机の上のパソコンに指を刺した。
パソコンは古いが、全く誇りがかぶっていない。


「パソコンはよく使いますか?」
「いいえ。全然使ってません。」


その言葉に俊はまた、にやりと微笑んだ。
なんなのだろう?
そう、皆は思った。


「お借りしますよ。」


その俊の言葉に、少しためらってから頷くシノブ。
俊はある掲示板を出す。


「では、掲示板の話を始めます。」


っと言って、掲示板にコメントを書き、投稿する。


「ID名は、POMD99432ですね。」

「ID名?」


男の刑事が俊に聞く。
すると、俊は簡単に説明できるように考えてから言った。


「掲示板には”荒らし”と呼ばれる人がいます。嫌なことをしつこく書き込む、嫌がらせをする人のことをいいます。
  そう言う人がたまに掲示板に来て、人の名前を使うことがあります。それを防止するために、ID名はあるのです。
  同じパソコンを使った人からは同じID名がでるようになっています。
  それを知らずにいろんなサイトでその名前を書き込み、レイさんのお気に入りに入れることでまるで、レイさんが書き込みしたかのように見せかけた。」
「じゃあ、そいつが犯人?」
「正解です!さっき書き込みをしたID名は”POMD99432”でした。前の”犬”さんのIDを見てみると...。
  IDは、”POMD99432”です。同一人物ですね。つまり、犯人は....あなたです!」


俊が指をさした。
その相手は、この家に住んでいるシノブである。


「ははは...。なんで俺が犯人って思ったんだ?」


ひざまずくシノブに、俊はパソコンを閉じてから答えた。


「レイさんが僕に依頼をしようとしていたと考えたのですが、簡単すぎるような気がしたのです。
  そして、もう一度考えて見ると、犯人が簡単にレイさんを殺害できる方法がありました。
  架空の犯人から守ると言い、レイさんに近づく方法です。
  エミリアさ...、エミリアはレイさんの家によく来る人を知っていました。
  だから、あなたの家に来れたのです。
  それに、最近使っていないとかいいながらパソコンはホコリがかぶっていない。
  部屋は掃除してないのに...。それがおかしかったのです。
  それと、掲示板の書き込みもちょっと変でした。
  ”だ”と書いていたのに、遺書だけ”です”だったからです。
  まぁ、他は刑事さんたちに聞いてください。話すと長くなりますので。」


”エミリアさん”と俊が言いかけたとき、エミリアが睨んできた。
だから、俊はすぐに言い換えたのである。


「あなたの推理は二つ誤りがあります。それは、またお会いしたときに話しましょう。」


っと、言葉を言い残すシノブ。
その誤りがなんだったのかは、よくわからなかった。

女の刑事は、男に手錠をかける。


「なんで...なんで、お姉ちゃんだったの?」
「いずれ、わかる時期が来るでしょう。」
「何それ...わかんないよぉ!!」


エミリアは泣き崩れた。
涙を手で拭うが、拭いきれていない。


「なかなかの推理だったわね。」


っと、またまた偉そうに言う、女の刑事。
そういえば、名前を聞いてなかった。


「私の名前は、アン。もう、会わないことを祈るわ。」


俊は驚いた。
心の声をみすかされているような気がして...。

男の刑事もこちらを向く。


「俺の名前は、カオス。お前とは二度と会いたくねぇな。」


二人とも、同じことを言った。
俊は似ているなと思い、思わず笑ってしまう。
そのことに気づかない二人。
もうすでに、警察に向かっていた。


「そろそろ僕は、次の町に行くよ。」


っと、俊はエミリアに言う。
エミリアはいまだ、泣きながら俊をみた。


「ごめんなさい。」
「あたしも連れてって。」
「え?でも学校は...?」

「小学校なんて、行っても楽しくないよ。俊お兄ちゃんといるほうが楽しそう。」


俊は、いいのかなぁ?などと思いながらも連れて行くことにした。
次の町についても何も知らない俊。

はたして、次に俊を待っていた事件とはー

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